ロードバイクにハマってからずっとあこがれていて
「いつか自分もやってやるぞ!!」って思っていたことがありました。

痛チャリです。

ネットで検索すると様々な痛チャリ画像がヒットします。
それに憧れ、ロードバイクにハマって以降、ずーっと
痛チャリを作成しようと思っていたわけですね。

と、いう事で制作の記録をここに残します。

1. どのキャラの痛チャリを作りたいか?

痛チャリを制作するにあたり、ここが一番重要なポイントですね。
「どの作品で」「どんなキャラにするのか」って所です。

自分は「アイドルマスター」の「天海春香」というキャラがめちゃくちゃ好きなので
「天海春香仕様」の痛チャリを作ろうと決めました。

天海春香と言えば「アイマスの顔」とも言えるキャラなので
アイマスPの方であれば知らない人はいないでしょう。

キャラが決まったところで、次に移ります。

2. ディスクホイールかディスクカバーか

まず、ディスクホイールとディスクカバーの違いからお話していきます。

ディスクカバーは、スポークがある通常のホイールにプラスチックのカバーを両方から
挟み込み、それをボルトナットで固定しただけのものです。

ディスクカバーはアールがあるため、ステッカーを貼るのが難しいと言われています。
更にボルトナットで固定しているため、見た目が多少悪くなってしまいます。

しかし、値段が4000円ほどとリーズナブルなので「お金をかけずに気軽に痛チャリ化したい」
という方々に広く愛用されています。

一方、ディスクホイールと言うのは主にTT(タイムトライアル)用に用いられるホイールであり、
本来スポークが存在するホイールですが、スポークの面が全て平面になっている事が特徴です。

これはレースにおいて、空力性能を高めるためにこのような構造になっています。
理論的に申しますと、ホイールのスポークの本数が減れば減るほど表面上は滑らかになり、空気抵抗は少なくなります。
これにより、スポークが存在するホイールに比べ全面が覆われているディスクホイールは
前方からの風を効率的に受け流すことが可能というわけです。
その為、TTの選手などはディスクホイールにバトンホイールを用いるのです。

ディスクホイールという物は基本的に、風のないシチュエーションでの使用が一般的です。
これは何故かというと、ディスクホイールは本来スポークが存在する部分が全て覆われています。
風のあるシチュエーションでは横風の影響をモロに受けてしまうため、危険です。
リアのみディスクでは思ったほど風の影響は受けませんが、フロントもディスクとなると話は別です。

仮に、フロントもディスクホイールにしてしまうと、風によってハンドルが取られてしまいます。
その為、正常にバイクをコントロールすることが困難になりますから、相当危険です。
リア、フロント共にディスクホイールにしているバイクはほとんど見かけません。
TTでもリアのみディスクでフロントはバトンホイール、もしくは通常のホイールです。

痛チャリにするのに何故フロントにもディスクを使わないのか?
フロントもディスクにすれば痛く出来るのに、と思うかもしれませんが
それは単純に危険だからです。

痛チャリにする以上、屋外で使用するわけですから当然の如く、風の影響があります。
その為、痛チャリにするとしてもリアのみしか絶対にお勧めしません。
履くとしても安全性の面を考慮した場合、バトンホイールになるでしょう。

肝心のディスクホイールの値段の面をお話しますが、かなり高価です。
中古品や怪しい中華製の物でも6万~15万、新品だと40万越えの物もあります。

高価な理由についてですが、ディスクホイールというものは基本フルカーボンで作られているので
高剛性かつ軽量に作られています。更にレースで使用される機材なので、とんでもなく高価ってことですね。

さて、長くなってしまいましたが本題です。
痛チャリにするにはこのディスクカバーかディスクホイールにするかの二択しかないのですが
自分は高価なディスクホイールを選択しました。

物はBOMAのTH-DDという代物です。

お値段217,800円(定価)… 高すぎる!!
勿論、高すぎるので定価では買ってません。

何故ここまで高いディスクホイールを選ぶ必要性があるのか。
と言うのも、それにはちゃんとした理由があります。
ディスクホイールとディスクカバーでは色々な違いがあります。

ディスクカバーってのは、前述しましたが値段がリーズナブルなので
「気軽に痛チャリ化したい」って人には向いています。
気軽に痛チャリ化できるので一見したら「こっちのほうがいいじゃないか!」と思います。
しかし、ディスクカバーには気軽に痛チャリ化できる反面、ある重大な欠点があります。

ディスクカバーはいつも使っているホイールに両方からプラスチックの板を挟み、それを
ボルトナットで固定し、そこにステッカーを貼って痛チャリとするわけですが
所詮は挟み込んで固定しているだけなので、段差などでナットが緩み板がズレてきたり
ひどい場合は段差などを乗り越えた衝撃で割れてしまいます。

しかし、ディスクホイールはそうではありません。

ディスクホイールは本来、決戦用機材です。その為作りはカバーよりも明らかにしっかりしています。
ディスクカバーはただのプラスチックの板ですが、ディスクホイールはフルカーボンです。
ボルトナットで固定しているという概念がないため、ナットが緩んでズレたりとかないですし
ちょっとやそっとの段差で割れるなんてことはまずあり得ません。

ディスクカバーのようにアールがないので、ステッカーを貼るのも容易です。
更に、空力性能が高いので平地においてのライドには最強です。

ディスクホイールの欠点と言えば、やはり値段でしょう。とにかく高い。

痛チャリにするのに、フレーム部分ではどうしても面積が小さく大抵はホイール部分をカスタマイズします。
(一部では、フレームの部分もラッピングしている強者が居ますがw)

痛チャリ界隈では、気軽さを取ってディスクカバーの方も多いですが
ステッカーの貼りやすさや見た目の面でディスクホイールを使用する人も多いです。
(ただし値段が高価なのでディスクカバーほど気軽にはできない)

これは予算の都合に合わせて選ぶべきですね。

3. フレームセットをどうするか

痛チャリにする上で、これもかなり重要なポイントです。
そして、ここを拘るとかなりのお金がかかる部分でもあります。

正直なところ、予算的な面もあり最初は例のアレーを痛チャリにする予定でした。

もう、この時点で痛チャリにする気満々です。

ただ何を血迷ったか「どうせ痛チャリにするんなら拘りたい!!」と思った訳ですね。
人間という物は欲が出る生き物です。

自転車メーカーはかなりの種類があるので、相当迷いどころと言えるでしょう。
まず、どのメーカーにするかを決めます。メーカーが決まったら色なども決めます。

と、いう事で日々メ〇カリやヤ〇オク、中古販売店を漁る毎日になりました。

結果として、LOOK(ルック)の765(ななろくご)というフレームを入手しました。

アイマスの痛チャリを作るので、これ以上はないといったぐらい最適なフレームです。
響Pなら絶対にBianchiにしてた

他にはDE ROSA(デローザ)のIDOL(アイドル)というフレームも候補にありました。

欠点ですが、フレームまでこだわってしまうと言うまでもなく異常なまでに高価という事です。
ロードバイクという物自体がそもそも高いものですが、フレームセットはいわば「本体」な訳ですから、相当な値段がします。
更に、フレームの材質がアルミかカーボンかによっても大きく値段が変わってきます。
LOOK 765にしてもDE ROSA IDOLにしても、フルカーボンフレームなのでバカ高いです。

中古でフレームセットを購入する場合の難点ですが
自分の身長に合ったフレームサイズや自分好みのカラー、メーカーを見つけるのが非常に困難です。

また、中古なので前オーナーがどんな使い方をしていたのか分からないので
フレームのクラックなどのリスクもあります。(カーボンフレームは特に注意)
自分の場合は相当運がよく、メーカー、サイズ、カラー、すべての条件をクリアしたフレームを入手できました。

正直、中古で購入するのはリスクがありますし、運の要素も絡んでくるのでお勧めはしません。
気長に待てて、尚且つ予算がある場合でないと厳しいかもしれません。

当初はフレームセットを変えるという予定もありませんでした。
スペシャライズド アレーで十分満足していたので。

しかし、某ショップにたまたまLOOK 765が売られていました。
更に”765″で色が”赤と黒のツートン”だったので、天海春香というキャラにかなりマッチしていて、合わせやすいです。
しかも、出会いは一期一会です。それで思い切って購入を決意した訳ですね。
決して安い買い物ではありませんでしたが、後悔はしてません。

4. 痛ホイールのデザイン

ここまで来てようやくデザイン作業に入ります。
これは時間とやる気の問題が多いです。
まず素材集めから入り、そこから「どういうデザインにしていこうか?」という発想力と実際に編集ソフトを
使用し、いい感じにデザインする技術が必要になってきます。

自分は「Adobe Photoshop」を使用して6時間ほど費やしてデザインを行いました。
業者にデザインを頼むことも可能ですが、業者にデザインしてもらう訳ですからコストが倍以上になってしまう事と
細かい修正をしてほしい場合、業者とのやり取りが面倒なので今回は全て自分でデザインを行いました。

デザインに関しては、他の方が作った痛チャリを参考にしたりして制作しました。

私は田宮氏のイラストが好きなので、両面田宮氏のイラストを採用しました。

表面。(スプロケット側)

裏面。

実際に印刷された際の仕上がりも考慮し、自作ツールのwaifu2x-nvgeで超拡大し、更に原寸サイズで制作を行いました。

本当にガチで制作する場合はトレース作業と呼ばれるものを行うのですが
自分は正直そこまでの気力はありませんでしたw
ただし仕上がりは相当きれいになるので、やる気がある方は試してみてもいいかも知れません。

5. 業者にデザインを送る

とうとうここまで来ました。
業者にデザインを送り、実際にステッカーを制作してもらう作業です。
しかし、業者と言っても星の数だけあるため、どこに依頼するか迷うところでしょう。

痛チャリであれば、のらいも工房様か痛車ステッカー制作専門店様の二択になると思います。
自分が注文する際、のらいも工房様は”受付停止中”となっており、注文が不可能だったため、痛車ステッカー制作専門店様に依頼を行いました。

気になるのは料金ですが、痛車ステッカー製作専門店様には2種類のシートがあり、「エアフリーシート」と「カーラッピングシート」です。

ディスクホイールのような平面に貼る用途であれば”エアフリーシート”が一番安価です。
しかし、ディスクカバーはアールがあるので”カーラッピングシート”のほうがいいです。
プラス施工まで依頼する場合、更に高くなっていきますが、その分仕上がりは綺麗です。

つまり、ディスクホイール+自分で施工できる場合、”エアフリーシート”であれば、一番安上がりになります。
しかし、ディスクカバーの人であってもディスクホイールの人であっても、仕上がりを気にする場合は自身での施工はオススメしません。
業者に施工してもらわない分、コストが安上がりですが自分で施工しなければならないですし、
いくら高品質なステッカーといえども、慎重に貼っていかなければ気泡やゴミがどうしても入るため、難易度が高いです。
「自分で施工できるよ!!」って方以外は、必然的に「シート料金+施工」になるでしょう。

自身は料金を可能な限り抑えたかったため、シート料金のみで施工は自分で行う事にしました。

痛車ステッカー製作専門店様についてですが
途中、デザインが不満で修正したデザインを再度送ったのですが、その際の対応、全てにおいて丁寧だったため
個人的にはまた利用したいと考えていますし、初めてステッカーを制作される方にもおすすめの業者様だと思います。

6. 施工

ステッカーが届いたら、いよいよ施工を行います。ステッカー自体、かなりの大きさなので位置決めに結構苦労しましたが
スキージー1個あれば難なく貼り付けできました。貼りやすさといい、気泡の抜けやすさといい、やはり市販の家庭用プリンターなんかで作るものとは違いますね。
ここは「流石業者だな」ってつくづく実感したところですね。「資金があるなら業者」これは間違いないです。

ってことで施工完了しました。「印刷クオリティ高いな!!」って思いました。
個人的にはこのまま飾っておいてもいいぐらい出来がよかったですね。
やはり、業者クオリティですね。個人で作るものとは訳が違います。

7. 組み付け

と、いう事で色々ありましたが無事に組み付け完了しました。

「LOOK 765 天海春香仕様」です。

個人的には大満足な仕上がりですね。

8. 終わりに

以上、これが制作の経緯でした。
正直、色々とこだわってしまうとかなりのお金がかかるため「よほどそのキャラクターが好きで、痛チャリにしたい」
っていう強い意志がない場合、個人的には自分のような方法はお勧めしたくありませんw

ディスクカバーでも痛チャリ化は可能ですから、お金をかけずに今乗っているチャリを痛チャリ化したいって方は
是非試してみてはいかがでしょうか。


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