実はこの前、とあるものを購入していました。

なんと、SYSTEM256を買ってしまいました。

SYSTEM256 本体

SYSTEM256っていうのは、NAMCO (現:バンダイナムコ)の業務用アーケード基盤です。
SYSTEM256は内部的にはPS2の互換基盤が使用されているようなので、簡単に言うとPS2のアーケード版みたいなものです。
ただし、PS2よりゲームの数は少ないです。

当然ですが、元はゲームセンターで扱われていた業務用の物なので扱うためにはそれなりの知識は必要です。

自分が買ったものはDVDドライブなしのもので1万ぐらいでした。ヤフオクなんかで見ても大体それぐらいで売られているので、大体1万~1万5千円ぐらいが相場なんでしょうね。

SYSTEM256 ラック内部
本来はここにATAPI接続のDVDドライブ、もしくはゲームのIDE HDDが接続される

ちなみにですが、DVDドライブを取り付ける際は下のリストにある互換性があるもののみしか使用できません。

メーカー 型番
日立/LG H-L Data Storage LG GSA-4164B
日立/LG H-L Data Storage LG GSA-4082B
筆者が動作確認しました
日立/LG H-L Data Storage LG GCC-4120B
GCCは使えないという情報アリ。GSA-4120Bは使えます
NEC DV-5800C
Samsung SD-616
Samsung SD-M1802
Samsung SD-816
ソニー/SONY DW-U10A
東芝/TOSHIBA SD-M1612
※おそらくSYSTEM256純正ドライブ

いずれもATAPI接続のドライブでかなり古いものです。
今はジャンク品などしか出回ってないと思います。
そもそもかなり古いものなので、出回っていないときは全くと言っていいほど出回っていません。

SYSTEM256は246+互換機能があり、SYSTEM246のゲームも動きます。(ただしすべての246ゲームが動くとは限らない)

256/246+モード切替部
246+モードにするには、ジャンパーピンを246+の方に差します。
今は256モードになってる。

あとは拡張ボードなんかも刺さるようですが、持っていないので試せていません。

拡張ボードが刺さりそうなコネクタ

それで、何故今更このようなものを買ったのかというと、アーケード版のアイマス、通称アケマスというものがあるのですが、それをやりたくなってしまった訳なんですね。
ですがアケマスは既にサービスを終了しており、現在では稼働している店舗はほとんどありません。

未だにオフラインモードで稼働している店舗もあるにはありますが、私が住んでいる場所の近くには少なくとも稼働している店舗は皆無です。(今なお稼働している店舗で代表的なのはnamco中野店とか?)

その為、気軽にプレイすることは現実的ではありません。毎回中野まで足を運ぶわけにはいきませんしね。(交通費だけで馬鹿にならない)

それで今更何を思ったのか、「気軽にできないなら気軽にできるようにしてしまえばいいんじゃね?」と思い、こいつを買ってしまったという訳です。

それで本題ですが、こいつでどうやって遊ぶのかというと、当然このSYSTEM256本体のみで遊ぶことは不可能です。
遊ぶにはまずSYSTEM256を動かす電源が必要です。

電源はアーケード基盤に使われている電源も売られていますが、PC用の一般的なATX電源やSFX電源を改造して自作することも可能です。
そもそもアーケード用の電源は結構高いので、コスパを考えればジャンクのATX電源を購入して自作するのが一番安上がりです。
電源容量は250Wもあれば足ります。

SYSTEM256に電源を供給するには、以下のようにすればいいです。

電源供給ピン

ピン 電圧
pin1 5V
pin2 5V
pin3 GND
pin4 GND
pin5 12V
pin6 GND

見ての通り、5Vと12Vが混在している仕様です。ATX電源は5Vと12Vは絶対にあるので、本来はPCマザボ電源用の24pinをぶった切ってコネクターを自作して改造することが可能です。
基本的には3.3Vと5Vと12VとPS_ON(緑色の線)は残しておいたほうがいいと思われます。(I/O基盤などにも電源を供給する為)
一部基盤には-5Vや-12Vが使用されていることもありますが、恐らく今回は使用しないと思われるので、必要なければ根元からぶった切ってしまってもいいと思います。

ただ、電源を改造してコネクターを刺してコンセントに電源を繋いだだけでは電源は入りません。電源を入れるにはPS_ON(緑色の線)とGNDを針金かなんかでショートさせてやる必要があります。
毎回いちいちショートさせるのは面倒なので、スイッチを自作すると楽です。

電源の次にゲームのセキュリティドングルとゲームのROMが入ったDVD、もしくはHDDが必要となります。

セキュリティドングルとDVDまたはHDDはどちらか一方でも欠けていると駄目です。ドングルだけあっても動かないし、DVDもしくはHDDだけあっても遊ぶことはできません。

アーケードのゲームROMは海賊版が出回ることを防ぐため、基本的にセキュリティドングル(鍵)とROMがないと遊べません。これはSYSTEM256に限らず、他のメーカーの物でも同様です。(NAOMIやSEGA等)
SYSTEM256のドングルに関しては、PS2メモリーカードが使用されているようですが、市販されているPS2メモリーカードとは仕様が違うっぽいです。

SYSTEM246 ドングル

このドングルはSONYのMagicGateと呼ばれるテクノロジーが使われているようで、複製などは現状不可能らしいです。

このドングルとROMの入手がなかなか難しいです。ゲームにもよりますが、アケマスはかなりレアっぽいので、ヤフオクなんかでもほとんど出回っていません。

運よく出回っているものを落とすしかないのですが、まぁ、これは時間が掛かりそうですね…

まぁ、これは今後の課題ですが、電源、ドングル、ROMと入手できても、まだゲームをプレイすることはできません。
I/O基盤というものも必要です。これはつまり、ユーザーが入力したボタンや操作をI/Oを介して信号として送るようなものです。

規格は主に2種類あって、JAMMA規格とJVS規格というものがあります。

例えばボタンで操作するゲーム(ガンダムとか)であればそれ用の基盤が必要になります。

ただアケマスはタッチパネルでプレイするゲームなので、それ専用のI/Oボードが必要なんですよね。
よく出回っているSYSTEM246 JAMMA (B) PCBなどのJAMMA規格のI/Oボードは使用できません。(そもそもJVS規格なのでJAMMAは使えない)

SYSTEM246 JAMMA (B) PCB I/O

アケマスで使えるI/OはV290 FCB PCBと呼ばれるものです。
(2023/03/19追記:)アケマス純正IOはV300 FCB PCBです。

V300 FCB PCB I/O

V290との違いですが、出力用トランジスタの実装数が3→6になっており、IOの出力が増えているそうです。
V290はトランジスタが3個未実装ですが、動作に影響はないそうです。

V290 FCB PCB I/O

ただし、こいつは今現在入手が困難です。
V290とよく似ているFCA PCBと呼ばれるものもありますが、これは湾岸ミッドナイト等のレースゲーム用I/O基板なのでアケマスで使えるかは不明です。

FCA PCB I/O
FCA PCBはV290 FCB PCBと比べると実装部品や接続コネクターなどが異なる


FCA PCB と V290 PCBの違い (上:FCA PCB 下:V290 FCB PCB)
1. V290はUSB-Bなのに対してFCAは5ピン
2. 右側上部の実装部品がFCAには存在しない
3. 真ん中上部にあるJ108コネクタピンがFCAには存在しない

まぁ「ドラゴンクロニクル(ドラクロ)」や、「みんなで鍛える全能トレーニング」の筐体はアケマスをアップコンバートしたもの(またはその逆)も存在するので、それの基盤でも流用可能です。(いずれもタッチパネルを使用するので、もし出回ってればI/O基盤は流用可能)

その他の方法としては、マイコンで自作するとかそういうこともできるらしいですが、流石に難易度高いですよね。
更に言えばアケマスはカードチェックやシャッターセンサーなどもチェックしているようなので、カードリーダーなんかも必要になります。
タッチパネルも対応した物が必要になります。そこらへんに出回ってるタッチパネルでは無理です。

色々必要なものがあるのでいつ実現できることやら…

せめて安く筐体が手に入れば別ですが、まず今の家では筐体を置くスペースなど存在しないので、まずは引っ越しすることの方が先になりそうですねw

まぁ、ぼちぼちやっていこうと思います。では。

追記:ついに入手し、動作環境も構築完了しました。詳細はこちら


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